みんなの日本語30課

できるようになること

  • 物事の状態について、「〜てあります」を使って説明できる
  • 準備など、将来の為に前もってしておくことを述べられる。
目次

他動詞て形+あります。

29課で勉強した「自動詞+ています」

窓があいています→結果の状態を述べる

「あく」という運動が行われた後の、結果の状態が継続している。

他動詞を使った例文

窓を開けています→運動が行われたこと(動作の完了)とその結果の状態が継続していること(結果の状態の継続)の2つ

自動詞文との違いとしては、その行為を誰かが行った結果だという気持ちがある。

〜に〜が〜てあります

他動詞+てある

T:(教室の壁の地図などを指差して)これはなんですか?

S:地図です。

T:そうですね。勉強で使いますから、私が貼りました。

T:今、どうですか?

S:・・・

T:あります。壁にあります。

T:壁に地図が貼ってあります。

T:これは誰の本ですか?

T:(名前が書いてあるのを見せて)○○さんのですね。○○さんは本を買ったとき名前を書きました。どうしてですか。

S:自分の本ですから。

T:そうですね。自分の本ですね。名前を書かなかったら、Aさんの本ですか?Bさんの本ですか?わかりません。だから名前を書きました。

T:今はどうですか?名前はありますか?

S:はい、あります。

T:そうですね。あります。本に名前が書いてあります。

変形練習

置きます→置いてあります

消します→消してあります

つけます→つけてあります

閉めます→閉めてあります

〜は〜に〜てあります

例:絵などを活用して、初めて誰かの部屋に行ったシチュエーションを作る

T:初めて○○さんの部屋に入りました。

T:あっ人形があります。どこにありますか?

S:棚の上にあります。

T:そうですね。人形は棚の上に置いてあります。

板書

にんぎょうは たなの上に 置いてあります。

①人が置きました。

②今、あります。

T:カレンダーはどうですか?

S:壁にあります。

T:壁に貼ってあります。

T:カレンダーは壁に貼ってあります。

板書

カレンダーは壁に貼ってあります。

教室にあるものでQ&A

○○はどこにありますか?

〜まえに、他Vテ形+おきます

T:日曜日パーティーをしましょう。

T:準備します。何をしますか?

S:飲み物を買います。料理をつくります。

T:パーティーの前に、飲みものを買っておきます。

板書

パーティーの前に、飲みものを買っておきます。

パーティーの前に、料理をつくっておきます。

「〜まえに、Vテ形+おきます」で準備をしますの意味です。

リピート練習

動詞の文字カードを見せて、Vテ形+おきますの変換練習

絵カードを見せて、「〜まえに、Vテ形+おきます」の練習

その他の例

例:今日、彼女とデートをします。キスをしたいです。(はぁはぁ、口臭を確かめる)

準備をします。歯を磨きます。デートの前に歯磨きをしておきます。

T:皆さん、もうすぐ夏休みですね。何をしますか?(雑談をする)

T:私は、旅行へ行きます。皆さん旅行の前に何をしますか?

S:ホテルを予約します。

T:いいですね。旅行の前にホテルを予約しておきます。準備です。

「〜ておく」は、会話では省略して「〜とく」という形になることがある。

〜たら、他Vテ形+おきます 

T:パーティが終わりました。お皿を・・どうしますか?Sさん。

S:洗います。

T:そうですね。お皿を洗います。また使いますから、洗います。

T:お皿を洗っておきます。

板書

おさらを 洗っておきます。

★次に使いますから

T:部屋はどうしますか?掃除しますか?しませんか?

S:掃除します。

T:そうですね。次に使いますから、掃除します。

T:部屋を掃除しておきます。

〜から+おきます

「〜ておく」には放置を表す用法がある。

この用法の特徴は動作が行われないことにある。

具体的な動詞は使わずに「そのまま」を使うこともある。

例:明日使いますから、そのままにしておいてください。

T:エアコンがついていますね。

S:はい。

T:今暑いですから、エアコンを消しません。何もしません。

T:エアコンをつけておきます。

T:(鞄の中を見せて)何が入っていますか。

S:本です。

T:そうですね。私は本を出しません。

T:何もしません。鞄に本を入れておきます。

T:エアコンがついています。消しません。何もしません。エアコンをつけておきます。
T:かばんに本が入っています。出しません。何もしません。鞄に本を入れておきます。

T:この「~おきます」は、「何もしません」です。

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